Windows11 で USB メモリを初期化(フォーマット)する方法を解説します。
フロッピーディスク時代は新しいものを使う場合、フォーマット処理が必要でした。しかし USB メモリの場合新しいものを使う場合もフォーマット処理は必要ありません。
しかし USB メモリの不具合で開けない、ファイルを一度に削除してまっさらにしたいという場合はフォーマット処理をして初期化しましょう。
USBメモリを初期化する方法
まずはタスクバーのフォルダアイコンからエクスプローラーを開きます。
エクスプローラーが開いたら、左メニューより PC を選択します。
USB ドライブを右クリックして、メニューの中から「フォーマット」を選択します。
上図は8GBの USB メモリをフォーマットしようとしていますが、容量が7.22GBとなっています。これは普通のことで不具合ではありません。USB メモリのシステム管理に使われている容量です。
ファイルシステムは標準では FAT32 となっています。特にこだわりがなければそのままでも構いません。しかし FAT32 は 4GB 以上のファイルを保存する事ができません。
4GB 以上のファイルを保存するには FAT32 以外の NTFS または exFAT を選択する必要があります。しかし、それぞれ特長があるため選択には注意が必要です。
FAT32 | 大抵の OS で読み書きできるが 4GB 以上のファイルを保存できない。また2TB以上の USB メモリは非対応。 |
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NTFS | 4GB以上のファイルを保存できるが Windows XP 以降でしか使えない。 |
exFAT | 4GB以上のファイルを保存でき Windows でも Mac でも使えるが、古い OS では使えない。 |
アロケーションユニットサイズはたくさんの引き出しがあるタンスをイメージするとわかりやすいです。
USB メモリがタンス全体で、1つの引き出しに入る最大容量がアロケーションユニットサイズです。
アロケーションユニットサイズが16KBの場合、たとえ1KBのデータを保存するにも16KBの容量が必要になります。1つの引き出しに1個のデータしか入らないためです。
アロケーションユニットサイズを大きくしすぎると無駄が増え、小さくすると読み出しに手間がかかります。なので中間の16KBが良いと思います。
ファイルオプションのクイックフォーマットにチェックを入れると、フォーマットが早く終わります。通常はクイックフォーマットで問題ありません。
ただ、USB メモリの不具合で初期化する場合はクイックフォーマットのチェックを外しましょう。ディスクの不良チェックが行われます。
「開始」ボタンを押すと、USB メモリのフォーマット処理が始まります。
フォーマット処理は USB メモリ内の全データが削除されて初期化されます。上図のように警告ウィンドウが表示され、OK ボタンを押すとフォーマット処理を続行します。
クイックフォーマットであれば、ほぼ待ち時間なくフォーマット処理が完了します。