Windows11 で搭載されている Bluetooth のバージョンを調べる方法を解説します。
Bluetooth はパソコンの他、スマートフォン、イヤホン、マウス、キーボードなど様々な機器に対応した無線接続の規格です。
Bluetooth には3,4,5というようにバージョンがあり、通信速度・通信範囲・消費電力が異なります。バージョンが上がるにつれてそれぞれ改善しています。
バージョン4が登場したのが2009年で、2021年現在販売されている製品のほとんどがバージョン4以降となっています。バージョン5が登場したのは2016年で、対応製品も増えてきています。
目次
Bluetoothのバージョンを調べる方法
Bluetooth のバージョンを調べるにはデバイスマネージャーから行います。
スタートボタンを右クリックして、メニューの中からデバイスマネージャーを選択します。
Bluetooth デバイスを右クリックして、プロパティを選択します。
詳細設定タブを開き、ファームウェアバージョンの LMP に続く数字を確認します。最初の数字によってバージョンが異なります。
- 最初の数字 0 … Bluetooth 1.0b
- 最初の数字 1 … Bluetooth 1.1
- 最初の数字 2 … Bluetooth 1.2
- 最初の数字 3 … Bluetooth 2.0
- 最初の数字 4 … Bluetooth 2.1
- 最初の数字 5 … Bluetooth 3.0
- 最初の数字 6 … Bluetooth 4.0
- 最初の数字 7 … Bluetooth 4.1
- 最初の数字 8 … Bluetooth 4.2
- 最初の数字 9 … Bluetooth 5.0
- 最初の数字 10… Bluetooth 5.1
- 最初の数字 11… Bluetooth 5.2
上図では LMP11 だったので Bluetooth のバージョンは5.2という事がわかります。
Bluetoothバージョンの違い
- バージョン4.0:前のバージョンより省電力化
- バージョン4.1:データ転送効率化、自動再接続機能などが追加
- バージョン4.2:通信速度が更に2.5倍高速化
- バージョン5.0:通信速度は4.0の2倍、通信範囲も4倍に拡大
- バージョン5.1:ペアリングしている機器の方向を探知可能に
- バージョン5.2:LE Audio規格に対応(2020年)
バージョンが上がるほど高性能になっています。
互換性はある?
バージョン4.0以降であれば互換性はあります。ただし、バージョン4.0のパソコンでバージョン5.0の機器を使っても5.0の新機能の恩恵は受けられません。
例えばバージョン5.2の恩恵を受けるには、両方がバージョン5.2に対応している必要があります。
バージョンによって音質は異なる?
バージョン5.1以前であれば、バージョンによって音質の違いはほとんどありません。
しかし、バージョン5.2で新しく LE Audio という規格に対応しました。LE Audio は少ないデータ量で高音質を実現しており、ハイレゾ音源にも対応しています。
少ないデータ量で済むという事は消費電力も下がり、バッテリーの保ちが良くなります。
デバイスマネージャーにBluetoothがない
そもそも Bluetooth に対応していなければ、デバイスマネージャーに Bluetooth はありません。デスクトップパソコンの場合、多くの場合は対応していないでしょう。
デスクトップパソコンで Bluetooth を使えるようにするには受信機が必要です。
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