
ノートパソコンのタッチパッドで、スマートフォンのようなタップやジェスチャー操作ができる事をご存じですか?
これらの機能を活用すれば、よりスマートに操作でき、クリックや右クリック、スクロールなども簡単に行えるため、作業効率が向上します。
この記事では、ノートパソコンのタッチパッドにおけるタップとジェスチャーの設定方法と使い方について解説します。
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タップ操作
タップとは、タッチパッドに軽く触れる操作のことです。1本指または2本指で操作します。
タップの設定

スタートボタンを押して、設定を開きます。

左メニューより Bluetooth とデバイスを選択します。

タッチパッドボタンを押します。

ジェスチャーと操作の、タップのメニューを開きます。

タッチパッドの感度を以下の中から設定できます。
- 最大の感度
- 高い感度
- 標準の感度
- 低い感度
タッチパッドの感度が高いほど、軽く触れただけでタップ操作が反応します。感度を高く設定すると、意図しないタップも発生しやすくなるため、注意が必要です。

タップ操作を使用するには、チェックボックスをオンにしておきます。
タップ操作の種類
タップ操作の種類には3種類あります。
1本指でタップ | 左クリックと同じ操作 |
2本指でタップ | 右クリックと同じ操作 |
ダブルタップした後ドラッグ | マウスでドラッグして複数選択する操作 |
タッチパッドを押し込まなくても良いので、左クリックや右クリックの操作が楽になります。
1本指でダブルタップした後、2回目のタップでは指を離さずに、そのまま指をスライドさせると、ファイルの複数選択ができます。
スクロールとズーム
マウスのスクロールやズーム操作もタッチパッドで行えます。
設定方法

スクロールとズームのメニューを開きます。

スクロールとズーム操作をタッチパッドで行うには、2つのチェックボックスをオンにしておきます。
操作方法
タッチパッドでスクロールをするには、2本指でタッチパッドを前後にスライドさせます。

スクロールの方向が合わない時は、切り替える事ができます。
ダウンモーションで上にスクロール | 2本指で下へスライドすると、画面では上にスクロールする |
ダウンモーションで下にスクロール | 2本指で下へスライドすると、画面では下にスクロールする |

画像をフォトアプリで開いているときなど、拡大縮小に対応している場面では、ピンチ操作でズーム操作ができます。
ジェスチャー操作
ジェスチャー操作とは、タッチパッド上で複数の指を使い、特定のパターンで動かす操作のことです。上の項目で説明したスクロールも、ジェスチャー操作の一種です。
Windows11 では3本指ジェスチャーと4本指ジェスチャーを設定できます。
設定方法

3本指ジェスチャー、または4本指ジェスチャーのメニューを開きます。

3本指ジェスチャーと4本指ジェスチャーには、3つの中から1つを割り当てる事ができます。つまり、3本指と4本指で2つの機能が使えます。
アプリを切り替えてデスクトップを表示 | アプリを切り替える(Alt + Tab と同じ) |
デスクトップを切り替えてデスクトップを表示 | 仮想デスクトップを切り替える |
オーディとボリュームの変更 | 音量の変更を行う |

3本指タップ、4本指タップにも以下の機能の中から1つずつ設定できます。
検索を開く | タスクバーの検索ボタンを押した動作 |
通知センター | 通知センターを開く |
再生/一時停止 | プレイヤーアプリで、音楽や動画の再生と一時停止 |
マウスの中央ボタン | マウスの中央ボタンを押した時の動作 |
操作方法

アプリを切り替えてデスクトップを表示を選んだ場合…
- 上へスワイプ:起動中のアプリ一覧と仮想デスクトップを表示
- 下へスワイプ:すべてを最小化してデスクトップを表示
- 左へスワイプ:起動中のアプリを切り替える
- 右へスワイプ:起動中のアプリを切り替える

デスクトップを切り替えてデスクトップを表示を選んだ場合…
- 上へスワイプ:起動中のアプリ一覧と仮想デスクトップを表示
- 下へスワイプ:すべてを最小化してデスクトップを表示
- 左へスワイプ:仮想デスクトップを切り替える
- 右へスワイプ:仮想デスクトップを切り替える

オーディオとボリュームの変更を選択した場合…
- 上へスワイプ:音量を上げる
- 下へスワイプ:音量を下げる
- 左へスワイプ:前のトラックを再生
- 右へスワイプ:次のトラックを再生
このように、タップとジェスチャー操作を活用する事で、作業効率をアップする事ができます。